9月4日(日)

三陸鉄道 北リアス線復旧区間(久慈駅ー陸中野田駅)    

 久慈での最終日は、第三セクターで営業を続けている三陸鉄道の復旧した久慈駅ー陸中野田駅間でワークショップを開催しました。三陸鉄道は全国で初めて第三セクターとして営業を開始して、各地のローカル線が廃線になる中、地元の足として愛され走り続けてきました。今回の震災では線路が津波で流されるだけでなく、駅舎ごとなくなってしまう区間もあり完全に復興をするにはとても厳しい状況みあります。震災直後は全線が営業を中止せざる得ない状況にありましたが、分断された線路で移動できない車体をクレーン車で運んだりして、現在は北から今回の久慈駅ー陸中野田駅間と小本駅ー宮古駅間で復興支援列車として営業を再開しています。鉄道や駅というのは地域文化の象徴であり、車を中心とした社会とは大きく異なる側面をもっています。しかも一度失うとそれを再開することは非常に困難です。また高齢者や通学で使う高校生にとってはかけがえのない足となります。そういった意味からも三陸鉄道が一部区間とはいえ、運行を再開して走って頑張っていることは、そこに住む人々にとっての未来にむけた、大きな気持ちの支えになっていると思います。

 通常ダイヤに比べるとかなり減らした運行本数のなか、どのくらいの人数が参加してくれるか少し心配でしたが、たくさんの方々が三鉄(地元では愛着をこめて三陸鉄道を三鉄といいます)の一日も早い全線復興を願ってハンドツリー制作に参加してくれました。足として利用するたくさんの元気いっぱいの高校生、毎日使うおばあちゃん、駅員の方や売店のおばちゃんまで、みんなが三鉄を愛して、地元を愛している気持ちが伝わってきました。そしてなんとなんと今回は特別に車内でもワークショップを開催することができ、動く空間のなかでハンドツリーが育ちました。

 いつの日か全線復興したときには是非再度この地を訪問して、三陸の美しい景色を見ながらおいしい駅弁をほおばりたいと思います。(有名だけどなかなか手に入らない貴重な1日20食限定の久慈駅うに弁当を、お昼ご飯にと副駅長さんがプレゼントしてくれました。今回は時間がなかったのでハンドツリーを目の前にしていただきました。とってもおいしかったです。ごちそうさまでした)